【第17回】 ピアノの発展

いつもご愛顧いただきありがとうございます。

旭楽器で調律を担当している吉田です。⭐

今回のスタッフブログは、ピアノの発展の歴史についてご紹介させていただきたいと思います。

 


 

まずはじめに、アップライトピアノグランドピアノ、どちらが最初につくられたかご存じですか?

 

正解はグランドピアノです!ピアノより前にできた、チェンバロやクラヴィコードの形が原型になっています。ちなみに、グランドピアノのチェンバロの違いをお話しすると、グランドピアノは弦をハンマーで叩くのに対して、チェンバロは小さい爪で弦をはじいて音を出します。🔨

 

本題に戻ると、最初のピアノは1709年にクリストフォリによって発明され、clavicembal col piano e forte という名前が付けられました。ピアノは約300年の歴史を持つ楽器なんです😲

そして、アップライトピアノができたのは1800年で、ホーキンスが完成させました。アップライトピアノはグランドピアノより、コンパクトにできないかと発明されたピアノです。

さらに、1802年にはトーマスラウドが交差弦の特許を取り、四角いピアノの中におさめることができるようになりました。その前までは、下の写真にあるようなジラフ・ピアノというピアノもありました。調律が大変そうですね💦

撮影場所:浜松市楽器博物館

 

それから外装やアクション、使用される材料・材質などが改良されていき、今の形となっていきました。

また、最初のピアノは54鍵からはじまり、88鍵へと増えていきました。鍵盤の数が増えていく過程で、作曲家の「より音楽の表現の幅を広げたい」という思いにより、ピアノ製作者に依頼し音域が広がっていきました。88鍵から増えない理由は、人間の耳が約20Hzから4,000Hzくらいまでが音程として聴き取りやすいためです。👂

 


 

いかがでしたか?意外と知らなかったピアノの発展の歴史を少しでも知っていただけたでしょうか?クラシックなどを演奏するとき、作曲家はどんな生い立ちだったのか、さらにどのような状況で作曲したかなど勉強するように、ピアノの歴史も知っていると演奏表現の幅を広げることができかもしれませんね🎵

最後までお付き合いいただきありがとうございました。これからも、旭楽器のスタッフブログを楽しみにしていただけると嬉しいです⭐

 

旭楽器 調律担当・吉田😊

最新情報をチェックしよう!