【第31回】調律は音を合わせるだけではない?

ご覧いただきありがとうございます。

旭楽器で調律を担当している吉田です⭐

皆さん、調律は音を合わせる作業だけではないということをご存じでしたか?

調律は〈音を合わせる〉作業のことを言いますが、アクションなどの中の調整〈整調〉、音色を合わせる〈整音〉、壊れた部品を修理・交換する作業、雑音を取り除く作業、内部清掃などを含めた言い方でもあります。お客様のお家にお伺いした時は、音を合わせる作業だけでなく、アクションの調整をすることもあります。ピアノの状態を見て、必要な調整を行うので短時間で作業する技術力と判断力が欠かせません。

 


 

詳しく説明していくと、調律音を合わせる作業になります。 調律は「ラ(A)」の音を基準に取り、ピッチはA=442Hz、A=440Hzなどに合わせます。昔はA=392Hz、A=415Hzなどのピッチに合わせていましたが、1834年にドイツで行われた国際会議によって、世界標準がA=440Hzに決定されました。今ではA=442Hzに合わせることが主流になってきています。

 

次に整調とは、鍵盤を押してからハンマーが弦を打つまでに、最小限の力で動きを伝えるためにアクションの調整をすることです。整調の工程は、アップライトピアノで約20工程、グランドピアノでは約30工程あります。作業としては、鍵盤の高さ・深さを揃えたり、ペダルの調整などもあります🔧

 

そして整音は弦をたたくハンマーに針を刺したり、ヤスリで削ったりして調整します。この作業は調律や整調では合わせられなかった音色を揃える作業です。ハンマーは基本的に針を刺すと音が柔らかくなり、削ると音が硬めになります。針を刺しすぎてしまうと、音がこもったり、詰まったような音になり、削りすぎると、フェルト部分がなくなっていくため、作業がとても難しいです。🐑←(ハンマーは羊毛でできています)

 

次は部品の修理・交換についてです。買取したピアノの整備をしていると、良く交換する部品があるのでご紹介したいと思います。ただし、私が整備しているピアノはヤマハのアップライトピアノなので、それに限定してお話しします。私がよく交換する部品は、白鍵の前面バットスプリングコードマフラーフェルトなどがあります。

白鍵の前面は上面と違って、変色しまうともとには戻らないので交換します。

バットスプリングコードは中古整備だけでなく、お客様のお家でも交換することがよくあります。このコードが切れたままだと、連打機能の妨げになるため交換します。真ん中の左の茶色の紐が交換前で、右の紐が交換した後です。

他にも弦が切れた時に弦を張り替える、張弦があります。

 

最後に雑音には様々な原因があります。例えば、アクションのネジの緩んでいたり、弦の間にゴミが入っていたリ、ピアノ以外でも、周りの家具などに共鳴していたり、ピアノの裏にカードやボールが落ちていたり... 雑音が鳴る場所も原因も様々なので、探すことが難しいです。

 


 

ここまでいかがでしたか?ピアノは音を合わせるだけでは、いい状態にはなりません。しかも、ピアノは気温・湿度などで変化しやすく、いつも同じ状態で保つことが難しいです楽器です。より長く良い状態で使っていただくためには、定期的な調律が必要です。長い間使っていなくて、使えるか不安な方など、ピアノ診断も行っているのでぜひご依頼お待ちしております!

調律・診断URL https://asahigakki.jp/tuning/

 

そして今年も帯広旭楽器をご愛顧いただきありがとうございました。年末年始、お体に気を付けて来年もよいお年をお過ごしください。🐉

 

旭楽器 調律担当・吉田😊

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