[第28回]リトミックとは?大人のリトミックとは?

日頃よりご愛顧いただきありがとうございます。旭楽器の教室担当、安田です。

突然ですが皆さんは「リトミック」という言葉をご存じでしょうか。

「音楽が好きそうだから教室に通わせてみたい」「楽器を弾きたい・弾かせたい」と思って音楽教室を調べていると大体のホームページやチラシで目にするのは「リトミックコース」という謎のコース。

実は旭楽器 音楽教室でも60歳以上の大人の方が対象の
シニアリトミックコースを新たに開設。新規に生徒を募集しております。

春と秋には体験レッスン。開講後は随時レッスン見学が可能です。
お問い合わせお待ちしております♪

 

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いやいや。リトミックとはなんぞや。
大人の(シニア)リトミックとはなんぞや。

 

 

楽器の名前?
そういった音楽ジャンル?(ロック・パンク・リトミックみたいな)

 

「うーん…リトミックってなんのことだろう?」「よくわからないから別の教室をにしよう…。あ、ピアノ教室だって!こっちにしようか」「リトミックって子どもの習い事なんじゃないの?」」なんて募集のチラシやホームページをみて判断された方もいらっしゃるのではないでしょうか。

聞き馴染みのない横文字・カタカナ文字というのは何となく避けてしまいがちな気がします。

そこで、今回は「リトミック」とは何か。
大人の(シニア)リトミック」とは何かご説明したいと思います。

 

<まず「リトミック」とは>

音楽を通して、感受性や表現力。リズム感や身体能力を育むための音楽教育法の事を指します。闇雲に楽器の演奏技術や音楽の知識を学ばせるのではなくて、音楽に合わせて楽しく身体を動かしながら無理なく基礎的な音楽能力を伸ばしていくことを目的としています。

また、元々は幼児期のお子さま向けのカリキュラムとして生まれたリトミックですが、
近年では音楽の力で大人の方も健康維持(免疫力アップ)や認知症予防。脳の活性化・若返り効果など様々なメリットがあることが認められ、研究が進んでおります。また、音楽で繋がる楽しい交流の場としてもシニアの方を中心に高い評価を受けています。

<「リトミック」の歴史>
19世紀末から20世紀初頭、は欧米を中心に児童教育の在り方を考え直す「新教育運動」が盛んに行われていました。
各国の学者・作家・思想家など様々な分野の人が研究を進める中、スイスの作曲家であり演奏家の「エミール・ジャック=ダルクローズ」により発案されました。

エミール。ジャック=ダルクローズ博士1865-1950年

「ダルクローズ」はジュネーブ音楽院に教授として勤務中、音楽家を目指す自身の生徒をみて、「音楽の知識や演奏技術は高くても音楽家として最も大切である‟聴く力“と‟音を感じ取る力”が十分に身についていない」ということに気づき、リズムに合わせて体を動かしたり聴いた音を歌う練習法を思いつき、実践と研究を重ねてきました。これがリトミックの前身です。研究の中でダルクローズは、この練習法が音楽能力を伸ばすだけではなく、人間が生きるために必要な能力(想像力や創造性、注意力、集中力、思考力)の育成に役立つことに気づきました。また、その能力は幼児期のお子さまの方がより早く、より多くを吸収していることがわかり、その後は幼児教育の分野として現代に続くリトミックを完成させました。

日本では明治時代から多くの教育家・音楽家・舞踏家がそれぞれヨーロッパに出向き、それぞれの分野に取り入れるために学んでいたとされていますが、本格的に日本全体においてリトミック教育が広まったのは戦後間もない頃、ニューヨークでリトミックを学んだ教師、「板野平いたのやすし」が国立音楽大学でこの音楽教育法を推進したことにより音楽教室や幼児教室をはじめ、保育園・こども園・幼稚園などで徐々に採用されていき、世の中に認知されていきました。

また、リトミックがまだ一般的でなかった頃から既にリトミックをいち早く取り入れていた学校もあり、有名なのは「小林 宗作こばやし そうさく」氏が創設した「トモエ学園」です。この学校はあの黒柳徹子さんが幼少期に通われていたとして有名になりました。1981年に出版された自身の幼少期を書いた「窓ぎわのトットちゃん」の中で恩師である小林宗作校長先生と当時のリトミック授業について語られています。「窓ぎわのトットちゃん」は日本国内で800万部が発行され、トットちゃんブームと同時にリトミックブームも巻き起こりました。

<どんなことをするの?メリットは?>

リトミックは大きく「ソルフェージュ」「リズム運動」「即興演奏」の三つの要素で構成されています。
言葉だけを聞いていると難しそうですが、幼児期のお子さまはこちらを音楽遊びの感覚で自然と行っています。

大人の(シニア)リトミックでは上の三要素とは少し考え方が異なりますが、それぞれがもたらす脳への良い刺激に着目し、心と体で音楽を体験し、皆さんで共有していきます。

以下では元々の3要素のメリットと大人の(シニア)リトミックにおけるメリットを分けてご説明します。

 

「ソルフェージュ」(聴いて、歌って)

いろんな音色や音階をたくさん聴き、歌うことにより、音を聴き分ける能力や、音色や音楽ジャンルによって異なる雰囲気や情緒を読み取ることができるようになります。音楽を聴く集中力や音感が育まれます。

生のピアノの音色にはリラックス効果があり、綺麗な音楽はストレスを解消してくれます。
歌を歌い、発声することで自然に腹式呼吸の形ができます。腹式呼吸は副交感神経を刺激し、自律神経のバランスを整えます。
また、季節に合った聴いて歌って日本特有の四季の風情や情緒を感じます。

 

「リズム運動」(音楽に合わせて身体を動かしましょう)

その名の通り音楽に合わせて体を動かし、テンポの違いや、音の高さやメロディ変化を表現をします。

音の早さによって身体を動かす速さを変えたり、生き物の動きや景色の移り変わりなどを想像しながら取り組みます。身体能力やリズム感覚、想像力や表現能力を身に着けます。

音楽に合わせて皆で手拍子や足踏みをしたり、ストレッチをします。
もちろん身体を動かすこと自体が健康的なことなのですが、"音楽に合わせる"これが大事です。
一定のテンポを意識しながら身体を動かすことで脳は2つ以上の事を処理することになり、前頭葉を刺激します。
血流促進・運動機能改善・認知症予防などの効果があります。

 

「即興演奏」(楽器で表現してみましょう)

上記の要素を打楽器やピアノを使って再現していきます。
聴いた音や体を動かすことでつけたイメージを感じるままに楽器に乗せて表現をします。

ハンドベルなどの簡単な楽器で合奏をし、クラスの皆さんとの一体感や達成感を分かち合います。

 


まとめ

いかがでしたでしょうか。
リトミックという言葉だけはなんとなく聞いたことはあっても、意味や内容まではなかなか知っている方は少ないと思います。
リトミックについて少しでもご興味をお持ちいただければ幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

今回はおんまげくん描けませんでした…
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第4回「○○といえば?」のお話是非ご確認ください。

 

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