第7回ヤマハジュニアピアノコンクール~帯広地区選考会~審査結果

※掲載は生年月日順、敬称略

■旭楽器チャレンジステージ

【審査員推薦】

山口 詩乃

伊藤 楓

田中 卯乃

吉田 奏樹

■A部門

【優秀賞】

川真田 萌黄

森 絢奈

中出 陽翔

佐々木 昇太郎

【優良賞】

工藤 瑠七

髙橋 知祥

得字 眞理子

古川 千耀

【奨励賞】

斉藤 巧磨

佐藤 菫

松田 佳純

横山 七海

【努力賞】

該当者なし

■B部門

【優秀賞】

中田 紗菜

【優良賞】

工藤 陽輝

佐藤 夕月

掛札 憩

【奨励賞】

安食 萌望

中野 樹

川村 美結

斉藤 由莉

【努力賞】

該当者なし

■C部門

【優秀賞】

須田 昂希

青塚 葵唯

安孫子 佑実

【優良賞】

該当者なし

【奨励賞】

金澤 七楓

髙橋 叶愛

大波 莉緒

【努力賞】

該当者なし

■D部門

【優秀賞】

梶川 憂乃

白井 彩椛

【優良賞】

該当者なし

【奨励賞】

該当者なし

【努力賞】

該当者なし

■総評

後藤紀久枝先生(後藤ピアノ教室 主宰)

新型コロナウイルスの蔓延で様々な影響や制限のある中、日々真摯にピアノに取り組み、一生懸命演奏する姿が大変好印象でした。

開催が危ぶまれる中で、感染症対策を考え全力でご準備いただいたスタッフの皆様、熱心にご指導下さいました先生方、日々支えて下さったご家族の皆様にも感謝申し上げます。

チャレンジコースに参加された皆様は自由曲のみの演奏ということでメロディーの美しい曲を選ばれた方が多く、緊張された中とは思いますが、生き生きとした伸びやかな演奏をされていました。

ピアノという楽器でメロディーをうたうことはとても難しい事ですが、左右の音のバランスを自分の耳でよく聴き、流れ良く弾くことを心掛けてください。

また、フォルテやcresc.を表現するときに力が入りすぎて硬い音になってしまうことが多くみられますので、手首を柔らかくして美しい音で響かせましょう。

もし今回上手くできなかったことがあっても経験を次に活かし、どのように理解し、どう練習をしたらよいかを考え、これからも楽しくピアノとお付き合いいただけるよう願っております。

コンクールに参加された方は個性に合った選曲をされ、のびのびと曲のイメージに合った演奏をされていました。

課題曲はバロック時代の作品で、とても丁寧に演奏してくださいました。

フレーズの歌い方がとても自然な方がおられこれからの成長が楽しみですが、一拍ずつの音楽になってしまった方もおりました。

ひとつひとつのフレーズを大切に、拍感をしっかり持って演奏されると良いと思います。

テーマの特徴、テーマ以外の動き、曲の構成、調性、曲に合ったテンポ感が大事になりますが、特に左手の動きをもっと深く意識してください。

自由曲では題名のついている曲はイメージがつかみやすいようでワクワクする演奏がたくさんありました。

ペダルは楽譜に指示がある場合でも、そのまま踏むと多すぎることが良くあります。

自分の音をよく聴いて、ハーフペダル、もっと少ないペダルなどきれいな響きを感じることが出来るとよいでしょう。

他の人と競うのではなく自分がどういう演奏が出来たか、どういう風にピアノと向き合うことが出来たかを一番に考えていただけるとコンクールに挑戦することの意義が見出せると思います。

ピアノを弾くことが大好き!の気持ちを大切に、これからもたくさんの音楽経験を積み重ね、大きく成長されることを楽しみにしております。

浜田典子先生(日本ピアノ教育連盟北海道支部 支部長)

コロナ禍の大変な状況の中、今年も多くの生徒さん達に参加していただき、大変嬉しく思いました。

会場で聴かせていただいた感想と、今後の指針をお伝え致します。

「チャレンジステージ」では、課題曲に縛られること無く、お好きな曲を弾いていただいたので、大変楽しんで聴く事が出来ました。

今回のチャレンジが良い切っ掛けや励みとなり、次回のコンクールへの挑戦に繋がる事を期待しております。

「コンクール」は、課題曲の選択そして自選曲との組み合わせ・弾き分け等、さぞかし練習が大変だった事でしょう。

《A部門》では、この様な場での演奏経験の有無が、大きく作用した様に思われました。

良い響きや素敵な感性を持ちながらも、普段通りの演奏が出来なかった生徒さんもいらっしゃった事でしょう。

人前で演奏する事は、想像以上に大変な事です。その為には、日頃の注意深く丁寧な練習が必要となります。

どうぞ今後も人前で弾く経験を大いに増やして行ってください。

《B部門》では、自選曲の難易度が高かったせいでしょうか、演奏の完成度が問われた様に思います。

如何にその曲を自分のものにしているか、また良く歌い・良く聴く余裕が有るか否かも大切な事です。

難易度のみならず完成度にも拘って仕上げて欲しいものです。

《C・D部門》では、ピアノ学習歴も長く、人前で弾く経験も豊かな生徒さんが多かったと思われるので、それぞれの音楽的個性が表れていました。

曲想に相応しいタッチ・音色・表情の選択と共に、演奏者の表現意欲が問われる年代でも有ります。

きちんと上手に弾く事に留まらず、曲に対する自分の思い(共感性)を是非とも音に盛り込んでみてください。それが、その人ならではの個性に繋がるはずです。