第8回ヤマハジュニアピアノコンクール~帯広地区選考会~審査結果

第8回ヤマハジュニアピアノコンクール~帯広地区選考会~
審査結果
※掲載は生年月日順、敬称略

 

■旭楽器チャレンジステージ
【審査員推薦】
藤本 咲里
馬場 天音
吉田 奏樹

 

■A部門
【優秀賞】
鳥本 葵央
斉藤 理沙
赤坂 咲矢香
武藤 蓮
川真田 萌黄

 

【優良賞】
吉田 楓奈
德永 真央
早川 秀一
工藤 瑠七

 

【奨励賞】
佐々木 和音
村田 愛華
伊藤 ひなた

 

【努力賞】
該当者なし

 

欠席:新倉 奈央

 

■B部門
【優秀賞】
得字 眞理子
古川 千耀

 

【優良賞】
山口 詩乃
佐々木 昇太郎
佐藤 璃衣彩
工藤 陽輝

 

【奨励賞】
伊藤 楓
髙橋 知祥

 

【努力賞】
該当者なし

 

 

■C部門
【優秀賞】
佐藤 夕月

 

【優良賞】
金澤 七楓

 

【奨励賞】
中田 紗菜

 

【努力賞】
該当者なし

 

■D部門
【優秀賞】
安孫子 佑実
白井 彩椛

 

【優良賞】
該当者なし

 

【奨励賞】
該当者なし

 

【努力賞】
該当者なし

 

 

■総評 後藤紀久枝先生(後藤ピアノ教室 主宰)
新型コロナウイルスの感染状況が収束しない中ではありますが、今回は演奏毎の鍵盤消毒が不要となり、自然な流れでのコンクールを堪能しました。先生方は感染症対策で自由にレッスン出来ない時期も多かったかと存じますが、活き活きとした演奏をたくさん聴かせていただき嬉しく思います。

チャレンジコースに参加された皆さんは、自由曲のみということでご自分にあった選曲をされ、のびのびと演奏されていました。
この曲が大好きという思いを持つことが上達の一番の近道なので、いつもイメージを膨らませてご自分の音をよく聴きながら練習されるとよいでしょう。今のキラキラした気持ちを忘れずに、楽しくピアノの練習を続けてください。

A部門は初めてのコンクールの方もおられたかと思いますが、皆さん曲のイメージをよく表現されていました。良い感性の育つ大事な年齢ですのでいろいろな曲想をたくさん経験していきましょう。

B部門の方も含めて素敵なメロディーの曲が多くありましたので、柔らかさを手首や腕で感じてみると音の広がりが出来ると思います。
強弱はつけられていますが、pになると急に委縮してしまう演奏も見られました。pの中でも豊かさと音の広がりがありますので、小さい音こそより丁寧に表現されるとよいでしょう。

C部門、D部門では高学年らしく響きや表情がとても豊かでそれぞれの個性があり、聴きごたえがありました。コンクールでは時代背景や曲想の違う2曲を演奏する必要があり、一度に自分の力を出し切るのはとても難しい事です。より良い演奏をするために日々練習を重ねていますので、もしミスがあっても最後まで全力を出し切ることが大切です。

皆さんの音楽に対する愛情、取り組みは十分に伝わりました。
ぜひこれからも素晴らしい感性を磨き、成長していってほしいと願っております。
後藤紀久枝

 

 

■総評 浜田典子先生(日本ピアノ教育連盟北海道支部 支部長)
《旭楽器チャレンジステージ》
昨年よりも幅広い年齢層の方々にご参加いただき、大変嬉しく思いました。
名前の通り、人前で演奏する事にチャレンジしていただくに当たり、自分の良さを最大限発揮出来る選曲を心掛けましょう。
曲の難易度よりも完成度が問われますので、ある程度余裕をもって弾ける曲を選択なさる事をお勧めします。
来年も、より多くの方々のご参加を期待すると共に、《コンクール部門》への挑戦も試みていただきたいと思っております。
※今後の参考に、《コンクール部門》の講評もお読みいただけると幸いです。

 

《コンクール部門》
今年も色々な楽曲の演奏を聴かせていただき、参加者の皆さんの確実な成長を感じ取りました。
本番の演奏には、日頃の練習時の「習慣」や「心構え」が垣間見られます。是非、以下の良き習慣を身に付け、更に成長して行って欲しいと思います。

・曲にふさわしいテンポを設定し、きちんとカウントしてから弾き始める事。
・曲にふさわしい音色や響きをイメージしてから弾き始める事。
・常に心の中で(メロディ)を歌いながら、そして自分の音を聴きながら弾く事。
・ゆっくり練習、部分練習、片手練習(特に左手)を習慣化する事。

以上の習慣は、一朝一夕には身に付きませんが、良き習慣が良い演奏に繋がる事を、私は信じております。

今回、せっかく良い響きや感性を持ちながら、暗譜が怪しくなって失念してしまったり、妙な間が空いてしまったりした方が見受けられました。もしかしたら、コロナ禍にあって人前で弾く機会や互いに聴き合う機会が減った事により、本番での心理的コントロールが難しくなっているのかも知れません。又、長引くマスク生活の元、いつの間にか呼吸が浅くなっていたり、表情が乏しくなっているのかも知れません。

世の中のイベントが、徐々に元に戻りつつ有ります。5月からは、やっとマスク生活から開放されそうです。
深い呼吸の元、表情豊かに過ごす事を心掛け、より良い演奏を目指して、日々の練習を積み重ねて参りましょう。
浜田典子