2024.07.30. tue
【第41回】ピアノの豆知識 その1
ご覧いただきありがとうございます。
旭楽器で調律を担当している吉田です🌟
今回はピアノの豆知識第1弾として、ピアノに一番使われている材料についてご紹介させていただきたいと思います。
まず、ピアノには木材・金属・フェルト・樹脂などの材料が使われていて、その中でもたくさん使われている、木材についてご紹介させていただきます🌳
ピアノに使われる木材はいくつかあり、木目の数・強度・密度・硬さなどの特性に応じて使い分けています。例えば、振動を早く伝えやすい木材は、鍵盤や響板などに使われ、強度がある木材は、弦を支える部品に使われます。また、下の写真のように、木材の切断方向によっても音の伝わり方・特性などが変わってきます。
上の木材が板目(いため)、下の木材が柾目(まさめ)になります。板目は強度を出したり、反り・捻じれに強い特徴があり、柾目は収縮・反りに強い特徴があります。他にも木材単体で使うだけでなく、何枚かの薄板を接着した合板(ごうはん)や木材を砕き、接着剤で固めた板などを使用しています。木材は伐採されてから、数か月から数年かけて乾燥させ、ピアノの部品として使える木材になります💧
次は外装についてご紹介します。
上の写真はヤマハのピアノで、YUS3Wn(上)とYF101C(下)という品番のピアノです。品番後ろの「C」はチェリーという木材を表し、「Wn」はウォルナットという木材を表します。ちょうど上の写真は柾目のウォルナットと板目のチェリーになりますね🌳
木材は一本一本違うので、外装の色・木目の模様の一台一台違います。つまり、木目のピアノの外装は世界で一台だけのピアノになります✨
最後に木材は完成したピアノでも、多少の伸び縮みはします。気温や湿度の変化でも、木材の状態は変わりやすいので、なるべく一定の温度・湿度を保つことをおすすめします。
ここまでご覧いただきありがとうございました。旭楽器では2024年7月27日~8月25日まで中古フェアを行っています。たくさんの中古ピアノを展示しているので、お気軽にご試弾ください。お待ちしております!
旭楽器 調律担当・吉田😊