2024.09.06. fri

【第42回】ピアノの豆知識 その2

ご覧いただきありがとうございます。

旭楽器で調律を担当している吉田です🌟

今回はピアノの豆知識その2ということで、ピアノの部品に使われる材質の中で金属についてご紹介させていただきたいと思います🎵

皆様はピアノに使われている金属部品で何か思い浮かぶものはありますか?

まず思い浮かぶのは、ピアノの弦ではないでしょうか?

弦は1音に付き、1本~3本の弦が張られていて、合計で220~230本張られています。低音は巻線という太い弦が張られていて、中音・高音につれて2本、3本と増えていきます。

弦の歴史を少しお話しすると、18世紀始めに使われていた弦は、鉄や真鍮などが使用されていましたが、抗張力(引っ張られる時の耐久力)が低いものでした。それから技術が進化し、鉄線を細く伸ばす技術が発展したり、強い張力にも耐えられる弦が造られるようになりました。

弦が完成するまでには、引き伸ばし・硬さ・曲げ・唸りなどの様々な試験を通過し、使用できる弦を厳選します✨

次に紹介する部品はフレームです。全部で約20tの力にもなる弦の張力を、しっかり支えるための重要な部品です。

ここでもまた、フレームについての歴史を少しお話しすると、ピアノができたばかりの頃は木製の支柱で支えていました。ですが弦の耐久力が増し、強い張力で弦が張れるようになったことで、フレームもより頑丈なものが必要になります。そこで、鉄骨のフレームが開発されるようになりました。

ヤマハではフレームに鋳鉄という材料が使われています。ピアノの製造過程などはヤマハのピアノ工場見学で見ることができると思います。興味がある方はぜひ一度行ってみてください♪

ここまでいかがでしたか?金属は前回紹介させていただいた木材と同様、とても重要な材料です。このブログを見て、少しでもピアノに興味を持っていただけたら嬉しいです✨

旭楽器 調律担当・吉田😊