2024.11.18. mon
【46回】ピアノの豆知識 その3
ご覧いただきありがとうございます。
旭楽器で調律路担当している吉田です🌟
今回はピアノに使われている材質シリーズに引き続き、フェルト類についてご紹介させていただきます🎵
ピアノに使われているハンマーのフェルトは羊の毛でできています🐑
羊の毛からフェルトになるまでに液体を含ませたり、熱・圧力・振動などを加えて繊維をフェルト状にしていきます。
ここでハンマーの歴史を少しお話しすると、ピアノができたばかりの頃のハンマーは、紙や獣皮、羊や鹿の皮、綿などを使っていました。時代を重ね、試行錯誤していき、羊毛が使われるようになっていきました👏
ヤマハのホームページを検索すると、ハンマーの素材を変えて、音の違いを比較するというページが出てきました。ハンマーの素材を変えた様々な音をぜひ聴き比べてみてください。
https://www.yamaha.com/ja/musical_instrument_guide/piano/mechanism/mechanism005.html
そしてハンマーのフェルトは弦をたくさん叩くと、硬くなっていきます。硬くなったフェルトや弦の跡がついてしまったハンマーは音も少し硬くなってしまいます。
このような状態になってしまったハンマーは、針を刺してフェルトをほぐしていきます。フェルトに針を刺したり、ヤスリで削り整えたり、音色のバランスを取っていく作業を整音といいます。整音は少しの作業加減で音色が変わってしまうので、とても難しい作業になります。
ここまでいかがでしたか?ハンマーはピアノの音色や響きを決める重要な部品です。
旭楽器にもたくさんの中古ピアノが展示されているので、1台1台の音色の違いを聴き比べてみてはいかがでしょうか?ぜひお待ちしております⭐
旭楽器 調律担当・吉田😊