2023.09.13. wed

【第12回】調律と絶対音感

ご覧いただきありがとうございます⭐

旭楽器で調律を担当している吉田です。

第12回のスタッフブログは、私が調律にお伺いすると、よく質問を受ける「調律は絶対音感がないとできないのか」についてお話ししていきたいと思います。ちなみに私は、絶対音感は持っていません。つまり、調律は絶対音感がなくても出来るということです。

まず、絶対音感とは音を聞いただけで音の高さが分かることです。例えると、日常の音、ドアをノックした音でも音名が分かってしまうことだそうです😲

それでは、調律師はどのように調律しているのでしょうか?専門的な話になりますが、私たち調律師は音の倍音を聴いて調律をしています。詳しく説明すると、音を出すと、出ている音は1音だけではないんです。音は出ている音の他に倍音という音も出しているのです。その倍音が何回唸っているのかを聴いて合わせています。

さらに、ピアノは平均律で調律されていることはご存じでしたか?平均律はどの調にも違和感なく移調することができる特徴を持っています。ですから、調が変わるたびに調律する必要がない平均律が主に採用されています。🎹


倍音→基音のほかに鳴る、整数倍の振動数を持つ音のことです。倍音の含まれ方によって、ピアノの音、トランペットの音、フルートの音などの音色の違いを出すことができます。

平均律→1オクターブの12音を均等に割った音律のことです。

唸り→音の振動数の差のことです。


ここまでいかがでしたか?もっと詳しい調律の仕方はお伝えできませんでしたが、興味を持っていただけたら嬉しいです😊ピアノを調律するうえで、絶対音感はあるといいですが、持っていなくても調律はできます。🔨

最後に現在機械化が進んでいく中、調律は人の手と耳でしかできない仕事の一つです。調律は奥が深く、私もまだまだ勉強が必要です👀 

さらに、調律師によって鍵盤のたたき方、調律ハンマーの動かし方、音の聴き方などの違いによって、調律した後の音が違ってきます。面白いですね⭐

旭楽器には、経験の積んだ調律師が在籍しているため、ぜひ、調律のご依頼お待ちしております!

旭楽器 吉田😊